2024/09/27 22:32
ビタミンBのサプリについて
1.ビタミンBの種類と作用について
ビタミンB群は、体内で重要な役割を果たす水溶性ビタミンの集合体で、以下の8種類があります。
ビタミン |
働き |
主な食品 |
ビタミンB1 (チアミン) |
糖質の代謝を助け、エネルギー生成と神経系の健康を維持します。不足すると疲労感や神経障害が生じる可能性があります。 |
豚肉、うなぎ、玄米 |
ビタミンB2 (リボフラビン) |
脂質や糖質、タンパク質の代謝を助け、皮膚や粘膜の健康を維持します。不足すると口内炎や皮膚炎が起こることがあります。 |
乳製品、卵、緑黄色野菜 |
ビタミンB6 (ピリドキシン) |
アミノ酸代謝や神経伝達物質の合成に関与し、免疫機能をサポートします。不足すると貧血や皮膚炎が見られることがあります。 |
肉類、魚類、バナナ |
ビタミンB12 (コバラミン) |
赤血球の形成や神経機能の維持に重要です。不足すると貧血や神経障害が生じる可能性があります。 |
肉、魚、卵 |
ナイアシン (ビタミンB3) |
エネルギー代謝を助け、皮膚や神経系の健康を維持します。不足するとペラグラが発症することがあります。 |
肉類、魚類、全粒穀物 |
パントテン酸 (ビタミンB5) |
エネルギー代謝において中心的な役割を果たし、ホルモン合成にも関与しています。 |
ほとんどの食品 |
葉酸(ビタミンB9) |
DNA合成や細胞分裂に必要で、特に妊娠中の女性に重要です。不足すると貧血や胎児の発育障害が起こる可能性があります。 |
緑葉野菜、豆類 |
ビオチン (ビタミンB7) |
脂肪酸合成や糖新生に関与し、皮膚や髪の健康を保ちます。 |
卵黄、ナッツ類 |
2.ビタミンBの服用方法
ビタミンBは水溶性なので、短時間で尿に排泄されるため、すぐ尿で出ていくので摂取しても効果がないとか、意味がないと思っている方が多いですが、それは間違いです。体内にとどまる時間が短時間であっても、体内でその役割を果たしてくれます。
1日2回から3回服用することをお勧めします。
3.どういう方が服用すればいいか?
・代謝が落ちている
・お酒(ビール、日本酒)をよく飲む方:ビタミンBが消耗されます。
・神経を使いすぎて気疲れしている方
・お肌のトラブルが気になる方
・口内炎が出来やすい方
・ストレスが多い方
4.ビタミンBを選ぶ上での注意点
ビタミンBは8種類あり、お互いが連携しています。例えばビタミンB1とB6だけを摂取するとビタミンBのバランスが崩れてしまうと言われていますので、ビタミンBは複合体として全種類入ったビタミンBを摂取することが大切です。
5.ビタミンBが不足しているかどうやってわかりますか?
・食事内容や体の症状で判断します。
・肝機能の数値で予測可能です。
<ビタミンB6の不足>
飲酒や過食による肝機能障害がある場合は予測できませんが、そうでない方の場合、 肝機能の検査項目で、
AST,ALTの数値の差、つまりAST―ALTが3以上の場合、ビタミンB6が不足していることがわかっています。
<ナイアシン>
肝機能の項目であるLD(LDH)が180未満の場合ナイアシンの不足が考えられます。
LDは酵素の一種で、ナイアシンによって働くことができるからです。
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